耳鳴り・難聴と認知症@耳鳴り・難聴・物忘れ

聴力・記憶力の低下を招きやすい人・招きにくい生活総チェック!! 肉中心・野菜不足の食事は脳の動脈硬化の元凶で、記憶力が低下し認知症へ進行。
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■食生活と認知症

◆カロリー摂取量が多く、脂質異常の人は脳の動脈硬化が進み、認知症になりやすいと判明

生活習慣の乱れは、動脈硬化を招き、心臓病や糖尿病などの病気を引き起こす原因となることは、皆さんもご存知だと思います。 実は認知症についても同じことがいえるのです。認知症にはアルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症 などがありますが、ここではアルツハイマー病を中心にお話ししましょう。

高齢者の認知症の発症や進行には食生活が深く関係していることが、国内外の研究でわかってきました。 米国の認知症研究者のグラント博士は「カロリー摂取とアルツハイマー病の発症頻度は正比例する」との調査結果を 公表しています。1日のカロリー摂取量と認知症の関係を地域別に調べたところ、カロリー摂取量が多い欧米諸国で アルツハイマー病の頻度が高く、カロリー摂取量の少ないアジア・アフリカなどではアルツハイマー病の頻度が低かったのです。 グラント博士が問題にしているカロリー摂取量とは、米や小麦といった炭水化物の摂取量ではなく、動物性脂肪の摂取量を 意味します。牛肉や豚肉についている脂はコレステロールや中性脂肪が多いため、摂り過ぎると脂質異常となり、 動脈硬化を進行させる要因になるのです。動脈硬化が進んで脳の動脈硬化が起こると脳卒中を発症しやすくなることは、 よく知られています。

脳の動脈硬化は情報を伝達する仕組みも破壊し、アルツハイマー病の発症を促します。 また、脳梗塞の病巣では炎症が引き起こされ、それがアルツハイマー病を悪化させると考えられています。 コレステロール値が高い人は正常の人に比べて2倍もアルツハイマー病になりやすいという報告もあります。 自治医科大学埼玉医療センターの植木彰教授(当時)の調査では、肉食を好む人にアルツハイマー病が多かったそうです。 肉そのものよりも肉についている脂を多く摂るためと考えられます。 ウサギを使った動物実験でも、コレステロールの多いエサを与えると、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβが 蓄積することがわかっています。アミロイドβは線維状の悪玉タンパク質で、脳に沈着して老人斑と呼ばれる黒点を作り、 炎症を引き起こして脳のネットワークを破壊します。 一方、多くの調査でスタチンと呼ばれるコレステロールを下げる薬を飲んでいる人は、飲んでいない人に比べて アルツハイマー病の発症頻度が低いことが判明しています。


◆野菜に多いβカロテン、ビタミンC・Eの摂取量が不足すると、認知症の危険度が上昇

野菜の摂り方も、アルツハイマー病に関係していることがわかってきました。 ニンジン・カボチャ・ピーマン・ほうれん草・小松菜などの緑黄色野菜に多く含まれるβカロテンには、強力な抗酸化作用がある といわれています。自治医科大学・植木教授(当時)の調査によれば、アルツハイマー病になった人は、緑黄色野菜の摂取量が 不足していたとのことです。 オランダロッテルダムの研究では、55歳以上の人を6年間追跡しました。その結果、1日のビタミンEの摂取量が10.5mg以下の人の アルツハイマー発症頻度を1とすると15.5mg以上の人は0.57と半分程度だったのです。ビタミンCやビタミンEにも抗酸化作用があり、 老化を控え、ひいてはアルツハイマー病を抑制する作用があるとされています。 アルツハイマー病の人は、ビタミンの一種である葉酸も欠乏しているといわれています。 葉酸は、海藻・レバー・青菜・枝豆・モロヘイヤなどに多く含まれています。

塩分の摂り過ぎも注意が必要です。過剰な塩分は血圧を上昇させるからです。よく知られているように、高血圧になると 血管に大きな負担がかかり、動脈硬化をさらに進行させてしまいます。 日本でも食事の欧米化が進み、肉中心・野菜不足・濃い味付けを好む人が世代を問わず増えました。 こうした食生活の変化もアルツハイマー病の発症率を引き上げる一因となっていると考えられます。