ボケ防止・アルツハイマー予防によい食品「発芽玄米」

脳が若返る最高の主食「発芽玄米」にボケ防止する新栄養が見つかり、 主食の「ご飯」を、「発芽玄米」に変えることで、 アルツハイマー病を防ぐ効果があることが研究で判明。 治療にも使われ好成績をあげています。
(*本文は下の方にあります)



■発芽玄米

美味しくて高栄養の発芽玄米が大評判

ふつう、ご飯(主食)といえば、おそらくほとんどの人が、白米を思い浮かべることでしょう。 ご飯と一口に言っても、白米・胚芽米・玄米などがありますが、栄養価の点で言えば、 実は白米はあまり高いとはいえません。玄米から米ぬかや胚芽を取り除いた白米は、ビタミン、ミネラル、 食物繊維、アミノ酸といった栄養素の多くが失われているからです。 したがって、高栄養の主食としては玄米が一番といえるのですが、玄米は食べたとき硬くて消化も悪いという欠点があります。 そこで、最近注目を浴びているのが『発芽玄米』。 発芽玄米は、白米並みに美味しく食べられるだけでなく、玄米以上に栄養価の高いことがわかっています。 そして、発芽玄米には、最近日本人に急増している「アルツハイマー型認知症」 を緩和する効果があると期待されており、研究が進められているのです。

「発芽玄米」とは、玄米を一定の温度の水につけ、0.5〜1mmほど発芽させた米のこと。 玄米を発芽させることによって、玄米に含まれている有効成分が増えたり、玄米にはない新しい成分が生まれたりします。 なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。 それは、玄米が発芽するときに、玄米の中で眠っていた酵素が目覚めて働きが活発になり、 新芽の成長に必要な栄養をどんどん作り出すからです。しかも、発芽により米が軟らかくなるため、 玄米の欠点である硬さまでも解消され、とても美味しく食べられます。 玄米を水につければ簡単にできるので、手作りも簡単です。

玄米のヌカや胚芽の部分には、ビタミンB1・B2をはじめとするビタミンB群が含まれています。 それらは、発芽することによって量がぐんと増えます。ビタミンB群には、余分な糖や脂肪を効率よくエネルギーに 変える働きがあるので、高血糖や高中性脂肪を防ぎます。 また、玄米が発芽すると、ビタミンB群の仲間のイノシトールという成分も増えてきます。 イノシトールは、脂肪の代謝を促す成分で、脂肪肝や動脈硬化を防ぐことがわかっています。 他にも、発芽玄米には、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などのミネラルが含まれ、 最近では、「フェルラ酸、ギャバ、PEP阻害物質」といった有効成分が見つかり、 注目を集めています。

【関連サイト】
『発芽玄米』

●発芽玄米に含まれる注目の成分「ギャバ」

発芽玄米に含まれる有効成分の中でも、特に注目を集めているのが「ギャバ(GABA)」です。 ギャバは、正式名称を「γ-アミノ酪酸」といい、脳の神経伝達物質の一種です。 ギャバの働きとしては、精神を安定させる、脳の緊張をほぐす、鬱・不眠を解消する、血圧を安定させる、 動脈硬化を予防するなどの働きがあることがわかっています。 ギャバは白米や玄米にも含まれていますが、群を抜いて豊富に含まれているのが発芽玄米です。 玄米100g中には、ギャバが5〜7mg含まれていますが、玄米を発芽させればその量は2〜3倍に増えます。 白米と比べれば、発芽玄米のギャバの量は10倍にもなるのです。 ギャバは、哺乳動物の脳にもともと存在している成分ですが、アルツハイマー型認知症の人は、 その量が減っていることがわかっています。

◆ギャバのアルツハイマー病に対する効果

最近の研究では、ギャバはアルツハイマー病の予防や改善にも役立つことがわかってきました。 名城大学薬学部と大手食品メーカーによる研究では、アルツハイマーを発症させたマウスを3つのグループに分け、 普通のえさ、白米、発芽玄米をそれぞれ32日間与えて、飼育しました。 その間に迷路に入れて、脱出の速さや学習能力を調べました。すると、15〜20日目には、発芽玄米を与えたグループの マウスは、迷路を迷わず脱出する能力や学習能力が明らかに高まっていることがわかったのです。

また、マウスの脳内にβ-アミロイドを投与する試験も行われました。 β-アミロイドとは、アルツハイマー病の患者さんの脳内に多く見られる異常たんぱくのことで、 アルツハイマー病と深くかかわっているといわれています。 すると、ふつうのえさと白米を与えたグループでは短期記憶(作業の間は覚えていて、作業が終わると忘れてしまう記憶) が低下するのに対し、発芽玄米を与えたグループでは、その低下が明らかに抑制され、 記憶障害が起こりにくくなっていたのです。

最近の報告では、初期の認知症患者の体内では、ギャバが減少しているということもわかっています。 こうしたことから、ギャバを豊富に含む発芽玄米を常食すれば、アルツハイマー病の予防・改善に役立つことが 期待できるのです。健康のためにギャバを摂るなら、1日に30mg(発芽玄米の場合、茶碗3杯)は摂りたいものです。 毎日の主食を発芽玄米に変えれば、十分な量のギャバを摂ることができるでしょう。


●発芽玄米に含まれる注目の成分「フェルラ酸」

アルツハイマー病に効く米ヌカの新成分

玄米や発芽玄米に含まれる「米ヌカ」に、「フェルラ酸」というアルツハイマー病を改善する成分が見つかり、 注目されています。フェルラ酸は、植物のポリフェノール(色素成分)の一種で、玄米や発芽玄米などの米ヌカの部分に、 1kg当たり100〜400mg含まれています。しかし、ヌカを取り除いた白米や精白した小麦粉には、 フェルラ酸は全く含まれていません。玄米や分づき米(白米ほどは精白していない米)を食べていた昔の日本人は、 フェルラ酸を1日100mg摂取していたといわれます。しかし、精白した小麦粉で作ったパンや白米ばかりを食べている 今の人たちは、フェルラ酸不足に陥っている可能性が大きいと考えられるのです。 最近の日本で脳血管性認知症に代わってアルツハイマー病が多くなってきたのは、このような食生活の変化も 影響しているように思われます。

【関連項目】
『フェルラ酸』

◆発芽玄米に含まれる注目の成分「PEP阻害物質」

発芽玄米は病院食にも用いられている

発芽玄米には、「PEP阻害物質」という成分も含まれています。 私たちの脳内には、「PEP」という酵素が一定量あります。 そしてペプチド(アミノ酸の化合物)という成分の代謝を促して、脳の働きを正常に保つように作用しています。 ところが、このPEPが何らかの原因で脳内に異常に増えると、ペプチドの代謝が必要以上に進み、 脳の働きが乱れてアルツハイマー型認知症を引き起こす一因になると考えられているのです。 玄米が発芽するときには、PEPの暴走を防ぐ物質、「PEP阻害物質」が作られます。 そして、白米や玄米にはPEP阻害物質がほとんど含まれていないのに対し、 発芽玄米にはPEP阻害物質が豊富に含まれているのです。 実際、発芽玄米を主食に取り入れた高齢者対象の病院や施設では、アルツハイマー型認知症の症状の改善が見られた、 という報告もあります。